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よしなが・たつき/サラリーマンクリエイター
シュールかつポップな作品を多く発表。主な作品に「ゆかいなエヅプトくんLINEスタンプ」、「特ダネ!投稿DO画(NHK)」キャラクターデザイン、著書に「ハイブリッドワーカー(講談社)」「ゆかいな誤変換。(イースト・プレス)」「絵本ちんとすあまとふしぎなくり(教育画劇)」など。

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シュールかつポップな作品を多く発表。主な作品に「ゆかいなエヅプトくんLINEスタンプ」、「特ダネ!投稿DO画(NHK)」キャラクターデザイン、著書に「ハイブリッドワーカー(講談社)」「ゆかいな誤変換。(イースト・プレス)」「絵本ちんとすあまとふしぎなくり(教育画劇)」など。

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よしなが・たつき/サラリーマンクリエイター
シュールかつポップな作品を多く発表。主な作品に「ゆかいなエヅプトくんLINEスタンプ」、「特ダネ!投稿DO画(NHK)」キャラクターデザイン、著書に「ハイブリッドワーカー(講談社)」「ゆかいな誤変換。(イースト・プレス)」「絵本ちんとすあまとふしぎなくり(教育画劇)」など。

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シュールかつポップな作品を多く発表。主な作品に「ゆかいなエヅプトくんLINEスタンプ」、「特ダネ!投稿DO画(NHK)」キャラクターデザイン、著書に「ハイブリッドワーカー(講談社)」「ゆかいな誤変換。(イースト・プレス)」「絵本ちんとすあまとふしぎなくり(教育画劇)」など。

1) 今の仕事を教えてください。

大手通信会社に正社員として入社した後、系列会社に異動しながら10年ほどサラリーマンを続けています。会社員ですが時間外にクリエイター活動をすることが認められており、個人としてマンガの連載をしたりWEBサイト制作をしたりLINEスタンプ「ゆかいなエヅプトくん」の制作などをしています。会社でも個人でも「ゆるい系」のおもしろコンテンツばかり作っていますね。

2) 二足のわらじを体現する吉永さんですが、Webの制作に興味を持ったきっかけは?

大学に入学した1998年4月に「学校がおもしろくない…」と感じてしまい、それ以来大学へはまったく行かず、音楽コンサートの映像をPCで作る仕事でお金を稼いでいました。時代的にちょうど“VJ”(※VJとはビジュアルジョッキー(Visual Jockey)の略称)という新語が生まれたり、日本初のVJ制作ソフトが発売されるタイミングに関係者たちに出会えたこともあって、1999年頃にはケツメイシさん、倖田來未さん、J Soul Brothersさんなど、大きな映像制作のお仕事をたくさん頂いて順風満帆でした。お金も稼げるし、10代だったので注目の若手クリエイターとしてテレビで紹介してもらえたりと、非常におもしろい。でもCDの売上を内部からつぶさに見ることで音楽業界が衰退し始めているのを感じ、「僕の人生はこのままだと10年後危ないかもしれない…」と思い、思い切ってWEBという全く違うジャンルに踏み出したのが2001年です。

3) 大学卒業後は映像の仕事を続けるわけでもなく、サラリーマンの道を選ばれました。その理由は?

大学在学中の2001年に立ち上げた個人ブログが卒業までに8000万アクセスくらいの巨大サイトに成長したことで、インターネットにはすさまじい可能性を感じていました。ただ、ブログだけで死ぬまで食べていくのは厳しい。そこで、どこかインターネット系の会社に入社したいと思ったんです。
当時は、学生時代に培った映像制作の実績と「1日4万人以上が観るブログを運営している」という自負があったのですが、それを前面に出して面接を受けた大手企業はすべて落ちました。当時の僕は、入社試験を”自己PRの場”だと考えていたんですが、面接官から見ると異常過ぎたんですね。落ち続けたことで「僕のやり方は間違っていた」と反省し、「映像制作とブログの話」を隠し、「趣味はインターネット」と差し障りの無い自己PRに方針転換したところ、なんとか大手通信会社に入社することが出来ました。

4) 昔から”くだらないこと”が好きだったんですか?

それがそうでもなくて、映像制作の時代はひたすら「カッコイイ」コンテンツを作っていました。ただ、ブログの世界ではどんなものが当たるのか全くわからない。なるべく多くの人に観てもらいたいという欲求が根底にあったので、まずは日本でどういうブログが当たっているのかを全て分析しました。そうすると、専門的なことをきちんとやっている映画評論サイト、女の子の写真が載っているサイトなど、いくつかのパターンかあることが分かった。その中で僕でも参入障壁なくできるなと思ったのが、”おもしろ系”だったんです。当時、おもしろい文章を書いている大学生のブログが1万人以上の読者を持っていた事例がいくつかあって、「それなら僕も」と、くだらないコンテンツを作ってみることにしたんです。昔から好きだったというよりは、色々調べて辿り着いた結果かもしれません。

5) どうやって月100万もの人が閲覧するブログにしていったんですか?

お笑いの要素を入れた文章を書きたいんだけど、今までやってこなかったぶん、なかなか納得がいく文章が書けなかった。がんばって毎日更新してはいたのですが、開設から500日間くらいは1日35人前後にしか見てもらえていませんでした。一年半で累計アクセス数は18000しかなかった。
そんな時、ボブサップさんと当時、多摩川に出没したアザラシのタマちゃんが似てるっていう記事を書いたところ、2ちゃんねるやニュースサイトにURLを貼られたらしく、翌日3万人のアクセスがあったんです。初めての「当たり」でした。さらに、調べたら10日後にボブサップさんのサイン会があることがわかったので4000円という高いお金を払って参加することにしました。そこで色紙ではなくタマちゃんの写真を持って行って英語で「同一人物ですか?」とたずねたらサップさんは「イエス、イエス」って言いながら写真に丸を描いてくれたんです。そのことをブログに載せたら、今度は日に15万人が来てくれるという大当たり状態に。今で言う「実際にやってみた」というコンテンツですね。そこから定着してくれた何千人かが毎日のぞいてくれたり、その後も当たりコンテンツをいくつか出せたおかげで、一年立たないうちに月に100万人が訪れるブログになりました。

6) そんな人気ブログを維持しつつ、仕事もする……という生活は大変だったのでは?

大変でしたね。「ブログを隠さないと入社できなかった」事情もあり、入社後も会社には内緒で、ヨシナガという名前で個人ブログをやり続けていたんです。入社した時点では出版も決まっていたので、平日は会社で働き、就業時間後や土日を制作の時間に充てていました。大きな会社なので同期は300人ほどいたんですけど、入社直後って――学生時代のクラス替えを想像して欲しいのですが――最初に誰と仲よくなって、どういう派閥に入るのかがすごく重要。だけど、僕は個人の作業があるから、入社して最初の日曜日にあった全員参加のフットサルイベントや飲み会に行けず……。隣の席の同期に「吉永は運動嫌いなのかもしれないけど、絶対行っといたほうがいいぞ。これはスポーツじゃなくて懇親会だ。今孤立すると後の会社員生活に影響が出るぞ!」とアドバイスされながらも、講演出演のため行けなかった。ほかの行事や飲み会にもほとんど参加できなかったので、「あいつは一体何をしてるんだ?」と周りは思っていたはずです。

7) 逆に、サラリーマンになってよかったことは?

自宅から出るようになったことですね。家で引きこもって作業ばかりせずに出社するようになったら、健康になったんですよ。12時には昼休みがあって、ある種、強制的にご飯も食べられる。同僚や先輩が「吉永、飯行こうよ」って誘ってくれて昼食を取れるということは、非常に有り難かった。「このまま会社員を続ければ、命を繋ぎ止められる!」と思った流れから、今も会社員を続けていますし、会社には非常に感謝しています。
そして現在は、クリエイターの経験を会社の仕事に活かせているところも大きい。 今、会社ではポータルサイトを運営していて、アクセス数が媒体の価値につながるわけですが、僕がこれまでに培ったアクセス数を集めるノウハウを大いに利用しています。たとえば、以前「プリンターと恋愛する恋愛ゲーム」という企画を立てたんですけど、50万人以上の方が観てくれてYahooニュースTOPや日経新聞さんに紹介されてに見事に話題になりました。今はおもしろい企画を考えて数字を集めつつ、他社さんとのタイアップとかお金を稼ぐ企画もやっています。

8) アイデアはどんな時に生まれるんですか?

アイデアを出す方法は世界中にたくさんありますが、僕がやるのは「状況を制限すること」と「規制を突破できるバグ的なものを探す」というパターンが多いです。
全方位で「好きなことをなんでもしていいよ」という状況からはなかなか良いアイデアって生まれなくて、あえて状況を制限することによって、おもしろいアイデアって生まれる気がしています。「規則を突破する」というのは説明が難しいのですが、例えばエヅプトくんスタンプは請求書の裏に書いた裏紙が透けているデザインになっており、これはそれまで一人も挑戦したクリエイターがいなかったので、珍しさが話題になったんです。あとでLINEの公式イベントに出演した時にLINEの社員さんに聞いたら「あれをOKとするかどうかはギリギリの判断だった」っていうんですね。こういう「規制されそうだけど規制されないギリギリのライン」を探すことが独自性のあるアイデアにつながりやすいかな、と思っています。
ただ、基本的には四六時中アイデアを出そうと頭をひねっているのが現実かもしれません。ギリギリがゆるされない案件もありますし、100回も1000回も執念を持ってコツコツ考えていればアイデアは必ず出るものだと思っているので。

9) 「エヅプトくん」のような、キャラクターづくりのおもしろさとはなんですか?

エヅプトくんは2014年の5月にブレイクしてくれたLINEスタンプキャラクターですが、キャラクターは絵が下手でも、芸大を出たような上手い人に注目度やダウンロード数で勝てる可能性があるのがおもしろいです。実際、あのスタンプより絵が下手なものってほとんどない、けれどエヅプトくんの方が売れるんですよね。
日本人がキャラクター好きなのは、多くの人が特定の宗教を持っていないのも関係していると思っていて、何十万人もの人が僕の描いた絵を買って持っていてくれるのって、お守りっぽさがあってすごいなぁと感じています。

10) 今後やりたいことを教えてください。

これからの時代、終身雇用も減っていくだろうし、どんな大企業もなくなる可能性があると思います。父母の時代のように、ひとつのことを一生やっていくだけでは限界が来ると思うんです。だから、サラリーマンでもあり、クリエーターでもあるという今の生活を、もっと世の中的に成立させていきたいですね。
あと、今「エヅプトくん」以外のキャラクターも描き始めていまして。多くの人に、僕の作ったキャラクターを観てもらって、喜んでもらいたいですね。WEBに仕事の場を移した時、「死んだ時に、何ができていたら”達成した”と言えるのか……」と考えたんですが、13年前に考えた答えは「自分の作ったキャラクターを、あわよくば僕の死後も地球上の全員が知ってくれていたらいいな」ということでした。その目標に向けて、これからも積極的に新しい媒体も活用しつつ、色々なことをやっていかなくてはと思っています。

PHOTO:神藤 剛

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