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ひだり/振付師/「動き」のプロフェッショナル

2013年3月に、野口量、梨本威温らにより振付師ユニット「左」(HIDALI)を発足。ヒト、モノ、オト、コトなどを「動かす(振り付ける)」ことによって引き起こされるリアクションをつくる集団。
現在のメンバーは野口 量、梨本 威温、笹尾 功、叶 実花子、寺杣 彩。

映像作品
「平和の虹 'Heiwa no Niji' (Peace Rainbow)」
「ラスト禅 "LAST ZEN"」

2013年3月に、野口量、梨本威温らにより振付師ユニット「左」(HIDALI)を発足。ヒト、モノ、オト、コトなどを「動かす(振り付ける)」ことによって引き起こされるリアクションをつくる集団。現在のメンバーは野口 量、梨本 威温、笹尾 功、叶 実花子、寺杣 彩。

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ひだり/振付師/「動き」のプロフェッショナル

2013年3月に、野口量、梨本威温らにより振付師ユニット「左」(HIDALI)を発足。ヒト、モノ、オト、コトなどを「動かす(振り付ける)」ことによって引き起こされるリアクションをつくる集団。
現在のメンバーは野口 量、梨本 威温、笹尾 功、叶 実花子、寺杣 彩。

映像作品
「平和の虹 'Heiwa no Niji' (Peace Rainbow)」
「ラスト禅 "LAST ZEN"」

2013年3月に、野口量、梨本威温らにより振付師ユニット「左」(HIDALI)を発足。ヒト、モノ、オト、コトなどを「動かす(振り付ける)」ことによって引き起こされるリアクションをつくる集団。現在のメンバーは野口 量、梨本 威温、笹尾 功、叶 実花子、寺杣 彩。

1) 左の各メンバーがそれぞれどんな役割を担っているのか、おたがいに紹介してください

野口:ツト(笹尾功)はたぶん、中学生ぐらいのとき、国語のテストは10点くらいで、数学は85点とか取っていたタイプなんじゃないかと思います。みんなでブレストしてアイデアを共有しながら作り上げていく、というやり方は苦手なんだけど、一方で数学的なこと--幾何学的な振り付けやフォーメーションなどを考えると天才的なところがある。あとは、チームにおける“ヤスリ”の役割も担っています。振り付けの最終的な仕上げの部分、指の動きなどのディティールも彼が考えることが多いですね。
たけくん(梨本威温)は、もともとファッション関連のPR会社にいたこともあってか、とてもおもしろいアイデアを閃きます。一方で元ジャニーズなので、ジャニーズの王道的な振り付けも熟知している。アーティスティックな感覚とポップな感覚を併せ持っていて、そのふたつが混ざることによって、彼特有の“梨本節”が生まれているように思います。国語95点で、数学20点という印象でしょうか。
実花子(叶実花子)はうちの女神ですね。すごく素直な性格で、なにを言っても「はい、はい」って聞いてくれるんだけど、ダンスに関しては頑固なこだわりも持っている。いろんな現場を知っているから引き出しの数も多いし、自分自身もすごくダンスがうまい。国語80点、数学80点でバランスのよいタイプです。

梨本:僕がツトを見て思うのは、ダンスにその人となりがすごく出ているな、ということ。彼は気持ちのよい“間”を持っていて、ここで身体の動きを止めると気持ちいいとか、ここの音は無視したほうがいいとか、そういう感覚が優れています。これってツトの性格そのままで、たとえば一緒に会話をしていても、気持ちのよい“間”があるんです。だから、誰もが彼に好感を抱くんだと思います。彼が作る振り付けもまっすぐに気持ちよくて、僕がわかりにくいことにトライしているときに、ツトにその振り付けを見せると「この2回腕を回すところは、1回にしたほうがいい」といったアドバイスをくれる。そこに学ぶことは多いですね。それから左のメンバーの中でいちばんステージに立っているというのも大きい。今もダンサー側の視点をちゃんと持っているから、プレイヤーがどう気持ちよくパフォーマンスできるかをいつも考えているんじゃないかと思います。量さん(野口量)は、「WORLD ORDER」のメンバーだった頃に初めて会ったんですけど、その振り付けの中で、ときに「ただ立っているだけ」という選択をしていて、そうすることによって全体が非常にクリアになっているのに驚きました。ダンサーでありながら、それとはまた異なるレイヤーの視点を持っていて、一言でいうと圧倒的に「センスがよい」んです。そのセンスは今日の今日まで強く信じていますね。実花子に関して言うと、彼女は渡された道具の中で何ができるのかをちゃんと考えられるというか、冷蔵庫の残り物でもちゃんとおいしいものが作れるタイプですね(笑)。たとえばクライアントからの依頼で、「そもそもこの振り付けはグラウンドではなくスタジオでやったほうがよい」と思うケースもありますが、彼女の場合はそこでさじを投げずに、「じゃあグラウンドでこの振り付けを活かすにはどうすればよいか」という風に考える。彼女はそうやって、どんな依頼でもちゃんと失敗のないものに仕上げられるのがすごいと思います。

笹尾:量ちゃんとは僕がいちばん付き合いが長くて、10年くらい前に出会ったときに彼は「無名(ウーミン)」っていうストリートダンスのチームをやっていました。無名は集団ダンスの中にスローモーションの動きを取り入れた革新的なグループで、僕がアメリカのロサンゼルスに住んでいた頃、現地のダンサーが名前を挙げるほど世界的に有名でした。その後、量ちゃんはWORLD ORDERの振り付けを作るようになったんですけど、それは無名のスタイルをさらに一段階上のレベルに押し上げたようなものでした。出会ったときから常に斬新な振り付けを生み出し続けていて、本当にどういう脳みそしてるんだろう? って不思議に思う人です(笑)。それから、舞台演出やミュージックビデオなどにも精通していて、その経験値の高さにも圧倒されます。たけくんは、現場で直感的に振り付けを考えたりすることもできるタイプで、そこがすごいですね。また、やはりファッションに精通しているのも大きくて、演出力や全体を見る力に長けていると思います。それと、最後の最後まで少しでもいい振りになるように考えていて、そういうストイックな姿勢は尊敬に値します。実花子についてはみんなが言うようにダンスの実力も確かなんですけど、この男だらけのチームにおいて、クライアントにアイドルの振り付けを提供する際の大きな説得材料にもなっています(笑)。ちょっと色っぽい動きなどは男が踊ると説得力がないけれど、実花子が踊ると説得力が全然違うというか。制作においては、事前にしっかりと作り込んで、いつも完璧に一枚の絵を完成させて持ってくるところがすごいですね。

2) 左はどのようにして結成されたのでしょうか。名前の由来なども合わせて教えてください

野口:僕はもともと、振り付け師ユニットというよりは、ディレクターとかも入れた総合的なクリエイティブ・チームを作ろうと思っていて、まずWORLD ORDERの現場で一緒になったたけくんと、今井悠っていうトラックメイカーを誘って、3人でチームを組みました。チーム名はある日、たけくんがふと「左ってどうですか?」って今井に提言したら、彼が「あ、ちょっと引っかかった」って言って。

梨本:僕は量さんから「最強の振り付け集団を作りたい」と誘われたんですが、「じゃあどういうグループにしようか」ってなったとき、基本的にはダンサーとして活躍するというよりも振付師として身を立てていくわけだから、常にクライアントがいて、そのパートナーになるグループだと考えたんです。そこで、相手と掛け合わせることによって何かを生み出すチームという意味で「左」というネーミングを思いつきました。クライアントが「右」だとしたら、我々は「左」として、最高のパートナーになりますよ、と。さらに言えば、右っていうのはレギュラーであって、主役となる人が務めるべきですが、僕らはそこに左としてスパイスを振る役目を担っている、と考えています。左派的な、言ってみればアヴァンギャルドな姿勢でありながら、しかも「あなたと協力しますよ」という穏健な姿勢も共存する集団。それが「左」というグループ名のコンセプトです。

野口:ツトは、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムの現場に入ったときにダンサーとして出てくれて、そのときの彼の人柄がハッピーだったので、我々のムードメイカーとして必要な人材だと思って誘いました。

笹尾:とあるカフェで3人が打ち合わせをしているところに参加させてもらって、そこからスタートした感じですね。

野口:実花子は、FEMMっていう女性アーティストの「Fxxk Boyz Get Money」っていう曲の振り付けを手がけたときに、アシスタントとして参加してもらったのがきっかけで入ってもらいました。先ほども話に出ましたが、クライアントに観せる動画を作る際、女性の振り付けを僕らが踊るとただの変態に見える恐れがあるので(笑)、彼女に踊ってもらったんです。そこからだんだん手伝ってもらうようになって、人柄もすばらしいですし、じゃあぜひ一緒にやりましょうということで。

3) メンバー個人に振り付けの依頼が来ることはありますか?

梨本:時にあります。が、左という集団として活動しているので、個人での依頼があった場合でも 2人 3人 とチームを編成してチームで振り付けを行うことがほとんどです。そうした作り方がぼくらには合っているのでしょうね。

4) 左がほかの振付師ともっとも異なる部分を教えてください

先ほどの話とも重複しますが、たとえばたけちゃんはファッションにも詳しいし、実花子はアイドルのダンスも踊れる。そういう個性を掛け合わせることによって、個人の振付師とは異なる独特のカラーを打ち出せているんじゃないかな、と。それと、左はすごくクリエイティブ志向が強くて、クライアントワークもそうだけど、自主制作でもとにかく「良いもの」「心を揺れ動かすもの」が作りたいという欲求があります。それはメンバー全員に共通していることですね。

5) 左のみなさんがダンスに興味を抱いたのは、それぞれいつ頃からでしょうか?

野口:僕は13歳くらいですかね。マイケル・ジャクソンのビデオを見て「ダンスおもしろいな」って思ったのがきっかけです。その後、『movement』っていうダンス専門の雑誌のコンテストがあって、それに入賞すると誌面に写真が載るので、「これはぜひ載りたいな」と思って、いろんな振り付けを作るようになっていきました。そのうちにだんだんとオファーが来るようになって、ユニクロの振り付けなども手がけるようになり、YouTubeを通して海外からオファーが来たりするようにもなって、気付いたら振付師になっていましたね。

笹尾:僕の場合は最初はダンスではなくて、BMXから始まりました。中学生くらいのときに周りの友達がみんなスケボーをやっていて、自分は何か違うことをしたいと思ってBMXに行ったんですね。それで、外で練習していたら、近くにストリートダンスをしている人が何人かいました。ちょうどその頃は『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の「ダンス甲子園」が終わったくらいで、TRFのSAMさんが『RAVE2001』っていう番組をやっていて、ダンスが割と流行っていたんです。そういうのに影響されて、しかもダンスがうまくなればさぞかしモテるだろうという気持ちもあって(笑)、15歳くらいから本格的にダンスをするようになりました。そのまま続けていくうちに、クラブのショータイムに出たりするようになって、振り付けも自然と自分で考えるようになっていきましたね。

梨本:中学校1年生のときに家に帰ったらよく兄が、マライア・キャリーのミュージック・ビデオを観ていて、そのバックダンサーはエリート・フォースっていう世界的に有名なニューヨークのダンスグループだったんですね。兄は彼らの真似をして踊ったりしていたので、一緒に真似をし始めたのが最初だったと思います。スクールとかには通わずに、映像を観ては真似をして、という感じで踊ってきました。社会人になってからは、特に意識してダンサーとして活躍していたという感じではなくて、好きなDJが来日したら踊りにいくという感覚でした。PR会社では、ファッションや現代アートに触れて、美しいとはどういうことなのかを学ばせてもらって、その意識はいまの仕事でも役立っていると思います。それで、26歳のときに、コム・デ・ギャルソンで初期のから働いている方に、僕がダンスをしていることを伝えたら、演出家で振付なども手がける小野寺修二さんという方を教えてくれて、興味本位で観に行ったら衝撃を受けたんです。彼のように自分の表現を突き詰めて、僕も僕ならではの追求をしていきたいと強く思いました。PRエージェントの仕事は好きだったから、すぐにはダンスを仕事にしようと決断はできなかったけれど、でもPRエージェントで学んだことはきっとダンスにも活かせると思って、しばらく悩んだ後、29歳になる直前にダンスで生きていく決心をしました。

6) 仕事でいちばんテンションが上がる瞬間は?

野口:自主制作ではちょうど今、70人くらいのダンサーと一緒に作っているプロジェクトがあるんですけれど、参加者は全員インストラクターレベルの人たちで、しかもそのジャンルのスペシャリストたちが揃っているので、すごくよいものを作らないと切腹だなと思うくらい気合いが入っていますね。クライアントワークに関しては、僕はあらゆるジャンルのダンスを観ていますけれど、やっぱり好きなジャンルの依頼--今ならフラメンコとか--が来るとテンションが上がりますね。

梨本:僕はやはり本番ですね。自分で踊るにしろ、振り付けを担当したものにしろ、本番はいちばんテンションが上がります。夢にまで見ていた光景と近いものが、そこに立ち現れる瞬間が嬉しいです。

笹尾:僕も自分の頭で描いていたものが、しっかりと形になって、それが素晴らしいものとして出来上がったときにテンションが上がります。多くの人たちに観ていただいて、大きな反響をいただくと、やはり嬉しいです。

7) 振り付けを作りにあたって何がいちばん重要ですか?

野口:音から生まれる妄想じゃないかな。たとえば今、このスタジオで音楽がなかったらずっとエアコンがカタカタ鳴っていると思うんだけど、その音を動きにするとどうなるかとか、無音だとしても、その中に自分の世界を広げていくとどうなるかとか。もちろん、音楽があるとよりビジョンは浮かびやすいですね。

笹尾:振り付けの作り方って人それぞれ違うと思うんですけど、僕の場合も音楽が最初にあります。インスピレーションを受けて、それを具現化していくという感じ。あとは、どういう絵を具現化すれば人の“目に効いて”くるか、見ていておもしろいと思えるか、ちゃんとイメージできる力が重要だと思います。

梨本:僕の場合は、見た人に「こういう風に思ってほしい」ってイメージしながら作り始めるんですね。「かっこいい」と思ってほしいとか、「ヤバい」と思ってほしいとか、「おしゃれ」と思ってほしいとか。見た人の具体的な感想を目指して作る感じです。それと、僕は漫画からインスピレーションを受けることが多くて、「ここで見開きをバーンと出すとヤバいんだ」とか、そういう感覚を大事にしています。

8) 今、仕事以外での趣味は?

野口:リラックマ集め(笑)。ウチにあるリラックマの数、ハンパじゃないですよ。あとは写真ですね。ダンスとは関係なく、好きに撮っています。

笹尾:実は、結構ギャンブルが好きなんです。麻雀とかパチンコが好きなんですけど、最近はあまりできていないですね。ひさしぶりに麻雀やりたいです(笑)。あとはやっぱりダンスになっちゃうんですけど、自分で踊る機会が減ってきているので、クラブに行って自由に踊ったりするのがストレス発散だったりします。

梨本:僕は先ほども言ったように漫画が好きで、『タッチ』がいちばん好きな作品ですね。連載中の作品でいうと、新刊が出ると真っ先に書店に走ってしまうのは、日本橋ヨヲコさんの『少女ファイト』です。僕は日本橋ヨヲコさんの作品が大好きで、たぶん学園フェチなんだと思います。あと、多くのダンサーが影響を受けていると思うのは、やっぱり『ジョジョの奇妙な冒険』かな。僕は気持ちいいこと全般が大好きで、漫画にせよ映画にせよ、小難しくなくて爽快に楽しめるものがよいですね。

9) 食事や睡眠にはこだわりがありますか?

野口:こだわりというほどではないですが、最近は健康的な生活を送っていると思います。1日3食ちゃんと食べて、12時までには寝て、8時に起きていますね。

梨本:睡眠に関しては特にこだわりはなく、眠れるときに眠るという感じですが、食べることへの執着は結構あります。おいしくないものは1食だって食べたくないかな。

笹尾:僕は寝なきゃダメなタイプなので、睡眠はちゃんと取っていますが、きっちり1日3食は食べていません。朝は電車に乗る前にコンビニに寄って、なにか一口食べる程度で、昼と夜はがっつり食べます。

10) それぞれが今後やっていきたいことを教えてください

野口:僕は舞台ですね。人の生理現象に影響を与えるような表現をしたいと考えています。たとえば、思いっきり走った後に胸が高鳴っているのを、急に鎮められる人間っていないと思うんですけれど、そういう風に意思ではどうしようもない人間の生理に作用する舞台をしたいんです。大きな鉛をパーンと置いて、それでみんながビックリするみたいな。もちろんそこにはダンスや音楽も含まれていて、ただビックリさせるという単純なものではないんですけれど、演技ではない声が出てしまうような、観客がフィジカルに体感できる舞台演出をやってみたいという願望があります。

笹尾:量ちゃんやたけくんは、0から1を作る能力を持っているけれど、自分の場合はそれを磨いて、3や5にしていく作業をこれまでしてきたと思うんです。でも今年は自主制作として、0から5までを自分で作り上げて、ひとつの作品として形に表してみたいです。

梨本:具体的に言うと、もっと海外 とくにヨーロッパに作品を届けていきたい。左のみんなとは、共通言語として振り付け・ダンスがあるので、まずはその表現の中で何ができるのかを考えながら、楽しくやっていきます。

TEXT:松田広宣

PHOTO:神藤剛

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