テレビは死なない!僕らが変えていくテレビの未来【後編2/2】

2015.7/3

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テレビの魅力はどこにある?

中島 話が戻るかもしれないんですけど、テレビはサブカルじゃない人たちが集まってきて、おもしろくなくなってきたという中で、吉田さんはその生放送のアニメをやっぱりテレビで流したいと思うんですか?

吉田 テレビで流したいです!

中島 その理由って、なんですか? そういう話を聞くと、テレビの可能性がさらに見えるかなって思ったりします。

吉田 えーと、まず単純に見てくれている人が多い。見てくれる人が多いところに放り込んだほうが、受け取ってくれる人が多いだろうっていうところ。あと僕の世代だとテレビに対するストレートな憧れがある。それはプロ野球選手に対する憧れみたいなものに近い。
あとは、規模が大きくなることで、せせこましいことを気にしなくてもよくなる、みたいなことですかね。

尾原 お金が使えるとかね。

吉田 テレビはタンカーで、ラジオは漁船だ、みたいな感じで、やっぱりシンプルな気持ちとして、乗ったことがないのにタンカーの話はできないんですよ。一度は大きな船に乗ってみたいっていう気持ちはあります。あとは乗ってみてですね。それじゃないと、僕にはなにも言えない。自分でテレビを動かしたことはないので。

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テレビの大問題は、ブレーキはずれたバカがいないこと

西田 大丈夫です。もうぜんぜん整ってる。

尾原 真面目に分解するとさっきの吉田さんの番組、テレビが向いてると思う。これは3つあって、ひとつめは、テレビはまだ見たことのない人にリーチするっていうことにおいては、最強のメディアなんですよね。ふたつめは、制作費をもっとかけられる。3つめが共時性。一緒にやるっていうライブ感が合っている。

西田 生っていうのは、強いですな〜。生のアニメーションっていういのはすごいと思う。

吉田 これ、ホントにやりたいです! でも今思ったのは、僕はこういうことを考えているのを、みなさんはご存知なかったわけじゃないですか。さらに、尾原さんのまわりにいるような、ブレーキが壊れたような人たちともアクセスしていなかったりするわけじゃないですか。テレビの最大の問題っていうのは、そこなんじゃないですかね。

中島 それはありますね。

西田 ほんまにそう。僕たちがテレビをどうしていくかでいいんですよ。ほかの人なんて知らん。ここでつながってくる人たちで、変えていったらいいだけの話で。やるなら、ここで、テレビ全体ごといってしまいましょう!(笑)

中島 さっきのなぜその番組をテレビでやりたいかって、西田さんと吉田さんがお答えになったことが、いまのテレビがもっている現段階での強みっていうか、活かしていったほうがいいところですよね。

吉田 じゃあ、ぜひ。さっきの話の続きを。

西田 これがほんまに形になっていったら、ここでレポートしてください(笑)

吉田 いいですね〜。

西田 ちょっとTBSにもこれ。一緒に営業いくわ。

中島 いきましょう!(笑)

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本気のトークが繰り広げられ、熱のこもった会議室。
テレビ内外のたぎった4人が集まって、新しい企画が生まれるその瞬間に立ちあえた。
テレビは、ここから本当におもしろくなる。
人を動かす価値ある番組が生まれるかぎり、テレビの未来は明るい!

Interview/Text: 橋村 望
Photo: 神藤 剛

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尾原和啓

おばら・かずひろ/1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用人口知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業などを歴任。近著『ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?』が絶賛発売中。

http://qreators.jp/qreator/obarakazuhiro

西田二郎

にしだ・じろう/テレビ演出家。 1965年、大阪府生まれ。89年、讀賣テレビ放送株式会社入社。『11PM』『EXテレビ』を経て、93年放送開始の『ダウンタウンDX』を演出。98年、製作会社「ワイズビジョン」に出向し、さまざまな放送局で番組を制作。2002年、よみうりテレビに戻ってからは、意欲的に新しいジャンルの番組を手掛ける。15年1月より、営業企画部開発部長に就任。新たなビジネスフレームやクリエイティビティの誘発に取り組んでいる。

http://qreators.jp/qreator/nishidajiro

中島啓介

なかじま・けいすけ/TBSテレビ 番組プロデューサー。2009年にTBSテレビ入社。「マッチング・ラブ」「リアル脱出ゲームTV」「ジンロリアン〜人狼〜」など、ネットやテレビの融合などを積極的に取り入れた企画を多く手がける。

https://twitter.com/nkj0903

吉田尚記

よしだ・ひさのり/ニッポン放送アナウンサー。第49回ギャラクシー賞DJ・パーソナリティ賞受賞。著書『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』(太田出版)が発売3ヵ月で10万部を突破。 99年の入社以来、今に至るまでオールナイトニッポンほか深夜放送のパーソナリティを務め続けている。現在は毎週月曜日から木曜日深夜24時から放送中のワイド番組『ミューコミ+プラス』を担当中。

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