恋愛しない大人が増えたのはなぜ?【前編2/2】

2015.6/15

Hakunetu titlelove
男は「飽きちゃう」生き物なんです

ーー男性は女性に飽きてしまう、って恋愛においても一大テーマですよね。しかも、最近では、みんな恋愛や結婚をしなくなったと言われてます。

草彅 これは僕の持論ですが、男性の草食化はインターネットの普及と密接です。僕の世代は絶大なエロ本の影響力があったんですよ。それもエロ本を開けば、全員自分の母親くらいの年齢の女性でブサイクだったんです。エロ本をゲットするまでが本一冊書けるくらいの大冒険だったし、持って帰れば部屋の中を強制捜査する母親との対決もヒリヒリしました。ところが今にいたっては簡単に美人のエロ画像がサクサクとネットで見れちゃうから、僕らの頃とはエロに対するありがたみが全然違うんです。

ーーなるほど。

草彅 たとえば、僕の友だちの九州出身のMくんは、残された防空壕の中に友達とエロ本を集めて、そこから持ち出し禁止というルールのもと、たいまつ片手に見ていたっていうんですね。もう、ドラクエですよ! 炎のなかに浮かびあがるエロ画像を頭に焼きつけて、オナニーするために全速力で家に帰っていたわけですよ。だから炎のなかに浮かぶ裸に異様にエロチシズムを感じる性癖が生まれてしまった(笑)。エロに対するたゆまない努力ですね。でも、今は簡単に好みの動画をチョイスできて、どんなシチュエーションでもなんでも見れちゃうから、簡単に手に入りすぎた結果、女性に対してもありがたみが希薄というか、性に対してどんどん鈍感になっているように思いますね。

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犬山 エロ本でのそういう体験って今の子にはあまりなさそうですね。私はあんまり草食、肉食というのを、言われているほど感じていないというか、昔に比べて自由になった結果なのかなと思っています。セクシャルマイノリティーの人が今7%くらいいるといわれていますが、アンケートに答えられる人が7%だから、恐らく潜在的には10%くらいいるのではないかと。そうなった時に、結婚しないことやカミングアウトしないことで「あいつは草食だ」と言われている人が多いんじゃないかな。そういう人や、恋愛にそもそも興味がない人が無理に結婚しなくてもよくなって、自由に生きられるようになったということなのではないかと。でも草食系男子は、バブルの頃に比べたら増えたんでしょうね。

OLIVIA うんうん。バブルの頃は、時代性というかプレッシャーとして肉食でいなくちゃいけないという背景だったのかもしれない。そもそもの草食の人たちも、女を狩らなきゃみたいなムードだったりとか、無理していた部分も多そうですね。エロ本に関しては、本当にその通りだと思います。エロ本世代、AV世代、インターネット世代で全然違いますもんね。思春期に苦労して女性の裸を見ていた世代は、女性を口説くことにアグレッシブだと思います。

犬山 ちなみに、草食系男子という言葉を生んだ深沢真紀さんいわく、「草食系男子」という言葉は必ずしも悪い意味で作ったわけではないそうですよ。

ーーえ、そうなんですか?

犬山 「最近、女性の気持ちも分かる優しい男性が増えてきました。とてもいいことですよね」、っていう意味で作られたんだとか。

草彅 実際にモデルの方がいるんですよね。編集者の方ですが、彼を見て深沢さんは草食男子という言葉を思いついたとか。外見はメガネをかけた温厚そうな人物ですが、編集に関してはたいへん情熱的。お肉も食べるし奥さんもいる(笑)

OLIVIA 言葉だけが独り歩きしてしまったんですね。

苦労して「エロ」を手に入れなくてもいい時代。
だからこそ恋愛離れが進んでいる……興味深すぎるトーク内容は、後半、結婚に踏み込むきっかけや、「いい男がいない」場合の対処法まで話が広がっていきます!

Interview/Text: 小松田 久美
Photo: 保田敬介

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犬山紙子

いぬやま・かみこ/エッセイスト、コラムニスト。『負け美女』でデビュー後、「負け美女研究家」として雑誌やテレビなどで活動。現在、日本テレビ系「スッキリ!」の水曜日レギュラーコメンテーターを務めるなど、アラサー女子の代弁者として大人気。近著に『地雷手帖 嫌われ女子50の秘密』(文藝春秋)がある。

https://twitter.com/inuningen

OLIVIA

おりゔぃあ/「世の中をご機嫌な女性でいっぱいにする!」をライフテーマに、2007年よりカップルや夫婦、性に関する総合アドバイ ザーとして活動開始。夫婦の悩みに耳を傾けているうちに、夫婦コミュニケーションの問題の根深さに気づく。テレビ、ラジオ出演をはじめ、さまざまなメディアでのコラム執筆、各地でのセミナーの開催など、「LIVE」と「メディア」をバランスよく取り入れ、情報発信を行う。

http://qreators.jp/qreator/olivia

草彅洋平

くさなぎ・ようへい/株式会社東京ピストル代表取締役、編集者。あらゆるネタに対応、きわめて高い打率で人の会話に出塁することからついたあだ名は「トークのイチロー」。株式会社イデー退社後、2006年株式会社東京ピストルを設立。ブランディングからプロモーション、紙からウェブ媒体まで幅広く手がけるクリエイティブカンパニーの代表として、広告から書籍まで幅広く企画立案等を手がける次世代型編集者として活躍中。

http://qreators.jp/qreator/kusanagiyohei

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