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ママだからって完璧を目指さなくていい!小学校先生が教えてくれた、ムリをしない働き方

2016.05.23

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女性の働き方に課題が残る現在、産後職場復帰ができたとしても、以前のようなパフォーマンスを発揮するための環境が整っていないと嘆くママは多いはず。

そんな中、Googleが取り組んでいる「Women Will」では、働くママ達が快適に過ごすためのアイデアを模索。現在サポーター企業からさまざまなアイデアが集まってきています。

今回はそのWomen Willに個人サポーターとして関わるカリスマ小学校教師・沼田晶弘先生に、教師と児童から見た働くママについて語ってもらいました。

「ママだって働きたい」から、「ママこそ働くへ」。
働くママにもっとも近い、子供とその先生からの意見はきっと、明日の一歩につながるはず!

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働くママが抱える罪悪感を、子供の立場から考える

———子供から見た働くママとは、どんな印象なのでしょうか?

沼田 お母さんが仕事でがんばっている姿を見て、嬉しそうな顔をする子供たちが多いですよ。当たり前ですが、子供にとって親の影響は大きい。だからこそ、一番身近な「大人」として活き活き仕事をしている姿を見せるのは、子供の成長にとってプラスに働くでしょう。

それに、そもそもお母さんと一緒にいたいと思うのは小学校低学年ころまで。それ以上の年齢になると、友達との時間が楽しくなるものです。
寂しいと思っているかもしれませんが、ママが働いていることに納得もしているので、今までに「ママが働いているから嫌だ」と訴えてきた子はいないですね。

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———働く女性の中には、子供を置いて働いていることに罪悪感を感じている方も多いと思います。

沼田 「働いているのが良い」という言い方は、教師としてフェアではないと思いますが、「働いてはならないという罪悪感」は少なくとも感じなくていいんじゃないのかなと思います。
子供の様子が見えすぎてしまうことで生じるデメリットだってあるんです。

例えば、子供がテレビを見ているとき。宿題を残してテレビに夢中になる子供にやきもきするママは多いのではないでしょうか?
番組の本編が終わってもテレビの前から立ち上がらない子供についつい注意してしまうこともありますよね。でも子供にとってはエンドロールや予告まで見て、やっと終了だったりする。
家庭内で全力で子供を見るのは大事なことですが、親が子供に集中しすぎてしまうことで、短所にばかり目がいってしまうこともあるのです。

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ママにできないことがあると、子供がやる気に。納得のお手伝いメソッド

———子供との関係における、働くことのメリットを教えてください。

沼田 まず、さまざまな人とかかわることで狭い範囲の常識に囚われず、子育てをすることができると思います。また、ママが働くと父親の子育て参加率も上がることが多いですね。

そして、子供サイドでは、お手伝いの大義名分ができる。ママからも「お仕事もあって忙しいから、○○(子供)の力を借りてもいい?」というお願いができます。

子供にとっては、お母さんができないことを助けるという正義感に似た感覚が、「自主性」につながるのだと思いますよ。
ママが慌ただしくしている中、お風呂掃除を手伝う子供の達成感にはすごいものがあるはずです。
また、そういった時のママの「ありがとう」こそ、ガチ!ですよね。心からの「ありがとう」が、子供に響くのは間違いありません。

しかし、教師から見て働くことがプラスになっていないと思われるケースも、もちろんあります。

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大切にしたい、「家庭のゴールデンタイム」

———どんなケースが子供へのデメリットになるのでしょうか?

沼田 例えば、子供が小学校低学年の場合は、放課後に学童を利用することが多いかと思いますが、預かってもらえるのはだいたい18時までです。
そのあと両親が帰るまで習い事に通わされるケースが多いですね。習い事によっては宿題が出ますから、子供たちは学校と習い事の宿題に追われて穏やかではいられなくなる。

また、仕事が「家庭のゴールデンタイム(18時〜19時半)」にかかってしまうと、子供の生活サイクルにも影響します。
夕飯や宿題、お風呂についてゴールデンタイムを逃すと、寝るまでのわずかな時間に怒涛のラッシュでやりきらないとならない。
子供の能率は下がりますし、ママも、もう1歩待てなくてついつい口を出してしまう。そうするとお互いに疲れてしまいます。

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———解決策にはどんな方法がありますか?

沼田 習い事のつめすぎには気をつけた方がよいかもしれません。小学校高学年であればこなせるかもしれないけれど、それまではまず、家庭でのゴールデンタイムを確保することに注力するとよいのではないでしょうか。
なかなか難しいと思いますが、17時には仕事を終えて帰宅できるのが理想です。
小学校であれば朝の通学時間が早いと思うので、スライド勤務を利用するなど働く時間の調整を行えるとベストです。ITを活用し、通勤時間を短縮したワークスタイルを採用するのも効果的だと思います。
ゴールデンタイムは、冷凍庫の活用でより効率化を。すでに活用されている方も多いと思いますが、週末などに作り置いた惣菜を冷凍庫に保存しておけば、料理にかける時間も短縮されますよね。

あらゆる方向からの工夫で、少しずつ家庭のゴールデンタイムを有意義なものにしてもらえたらと思います。

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———働くママたちへ、エールをお願いします。

沼田 ママだからといって、完璧でいる必要はないですよ。仕事も子育ても家事もパーフェクトを目指すと、徐々に綻びが出てくるはずです。
それよりも、ママができないことをしっかりお子さんたちに見せて、理解してもらいましょう。

———子供に「できない部分」を見せていいんですか?

沼田 そうです。そうすることで、子供も使命感を持つのです。
僕のクラスも同じで、教師ができないことがある(笑)、というのをオープンにするからこそ、生徒たちがしっかりと結束してくれます。
「完璧でなくていい、だからこそ働ける」と、子育て中のママの多くが自信をもって感じてくれると良いですね。

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「働くママたちほどわかってない!完璧なママじゃなくていい理由」と題し、Women Will個人サポーター沼田晶弘先生がトークショーを開催。応募はこちらから。
日時:6月25日(土)14:00〜15:00
場所:グーグル株式会社
参加費:無料

Interview/Text: 瀬名清可
Photo: 栗原洋平(沼田晶弘)

沼田晶弘

ぬまた・あきひろ/ MC型教師・国立大学法人 東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。1975年、東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業後、インディアナ州立ボールステイト大学大学院で学び、アメリカ・インディアナ州マンシー市名誉市民賞を受賞。
スポーツ経営学の修士を修了後、同大学職員などを経て、2006年から東京学芸大学附属世田谷小学校へ。児童の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が話題に。教育関係のイベント企画を多数実施するほか、講演も精力的に行っている。
著書に『「やる気を」引き出す黄金ルール』(幻冬舎)や『ぬまっちのクラスが世界一の理由』(中央公論新社)がある。

http://qreators.jp/qreator/numataakihiro

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