10代が日本の政治をぶった斬る!【中編2/2】

2015.6/5

Hakunetu title1200 senkyo
中立を装う日本メディア

ハヤカワ 椎木ちゃんの言う通り、政治に関しては悪いニュースばかりが目立って、いいニュースは少ない気がする。いいニュースを流すにしても、よそよそしく短時間で終わって、あとは叩くような風潮が強いよね。

Tehu 日本のメディアが卑怯だなと感じるのは、メディアとしての政治的立ち位置を曖昧にしたまま偏向するところ。たとえば、アメリカでもオバマ大統領を露骨に叩くメディアと擁護するメディアにわかれるけど、それは各メディアが明確に「私たちはオバマを支持する」などと公言した上での報道なんだよ。日本は「産経新聞は右」「朝日新聞は左」とかあるでしょ? 報道を見ても明らかだし、これはみんな分かってるはず。それにもかかわらず、彼らメディアはこぞって「中立」を主張している。これは卑怯だと思うんだよね。

ハヤカワ 立ち位置を明確にしてくれたら、自分たちで情報を選別して判断できるよね。でも、最近の若者は新聞じゃなくて総合サイトのネットニュースを見る機会のほうが圧倒的に多いから、余計に分かりづらくなってる。

Tehu 記事の最後にある配信元の媒体名なんて、読まない人が多いからね。各メディアの異なるニュースが入り混じって、普遍的な意見が分からなくなるよな。

三上 そもそも政治って、マジョリティのためにありますよね。同様にメディアもマジョリティのためにあるというのは当たり前の話なんですが、これが日本では行き過ぎた結果、マイノリティを絶つ傾向が強いと思います。マイノリティを保護しようとすると、マジョリティから見放されてしまう。最近でも「自民党が富裕層を保護している」などと指摘されていましたが、そうなると、やはり政府や政治家は支持を集めるためにマジョリティに対して政策を打たざるを得なくなる。メディアも視聴率や発行部数を気にしなくてはいけないから、マジョリティ向けの記事になる。致し方ないことですが、それって政治を報道する立場としてみると、どうなのかなと思うことはあります。国民側のリテラシーの問題でもありますかね。

Tehu なんか、この手の議論を進めると、最終的に共産主義に行き着くよな(笑)

椎木・ハヤカワ・三上 (笑)

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Tehu 「メディアも政治もマジョリティのためにある」って、その通り。在日という点において僕はマイノリティなんだけど、政治上のテーマに挙げられつつも、どうしても最終的な総意がマジョリティに流れてしまうのは、言葉にできない悲しさがあるぞ?(笑)

ハヤカワ どうしようもないもんね。

Tehu どうしようもないし、自分自身を批判するものではないと分かっているけど、マイノリティという集団に対してチクチクと刺してくるからね……。もちろん、この集団の一部が悪影響を及ぼしているのも事実だから、やり場のない悲しみが生じる。いまは楽しいエンタメ業界に身を置いているけど、最終的には自分も考えなくてはいけないテーマだな。「みんな違って、みんないい」には決してなり得ない世界だから。

三上 戦後、日本は「コミュニティ社会」と呼ばれていて、仕事に対して人を配置するのではなく、人に対して仕事を与えるような「歯車を供給してきた社会」なんですよ。そうなると、コミュニティ外の人間を迫害するマジョリティ社会が形成されてしまう。一方、欧米は「ジョブ型社会」なので、適正のある人に対して仕事を振っていくので、コミュニティから外れたとしても何とかなるんです。戦後、日本は経済が急成長したから仕方ないのかもしれませんが、マイノリティを過剰に排除する風潮は歴史的な背景もあるんですかね。

ハヤカワ 長い目で見たときの村社会というか……。

三上 「島国気質」みたいなものがありますよね。

Tehu それはナゼだと思う? 教育?

三上 教育というか、かつては教育と社会が繋がっていたと思うんです。経済が伸び続けていた時代は、人さえ供給すれば、あとは歯車を回すだけでよかった。だから、教育側としては歯車となり得る人を量産しさすれば、社会と上手に合致できる時代だったんです。ところが、現在は経済も停滞しているため、教育と社会がつながらなくなってしまった。この状況に気づいている経営側の人たちは改善を試みていますが、教育側が変わる様子が見られないんですよ。バブル期の弊害というか、不良債権を生み出してきた結果なんでしょうかね。

後編は、ぶっちゃけ4人は「18歳の選挙権」には賛成?反対?
と、本企画の核心から話がスタート!
さらに白熱したトークを乞うご期待!!

Interview/Text: 松本晋平
Photo: 森弘克彦

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椎木里佳(17歳)

しいき・りか/1997年、東京都千代田区生まれ。株式会社AMF代表取締役。中学3年のときにAMFを創業。マーケティングサポートや、女子中高生の「かわいい文化」を世界に発信する「JCJK調査隊」のほか、スマートフォン向けアプリの開発や各種イベント企画プロデュースなどの事業活動を展開している。

https://twitter.com/rikashiikiamf

Tehu(19歳)

てふ/デジタルクリエイター、演出家。 1995年、兵庫県生まれ。企業や著名人とのコラボレーションで「裏方」として多くのWebサイト・映像・広告・ライブのプロデュースを手がける傍ら、個人でもTehu名義で多くの作品を制作。デザイナー・プログラマー・ライター・ラジオパーソナリティ・学生など、多くの顔を持つ。2015年株式会社 講談社『現代ビジネス』CTOに就任。

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ハヤカワ五味(19歳)

はやかわごみ/ファッションデザイナー 。1995年、東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科2年在学中。高校時代から創作活動を始め、大学生になって立ち上げた胸の小さな女 性のためのランジェリーブランド「feast by GOMI HAYAKAWA」は「品乳ブラ」として一躍有名に。2015年に株式会社ウツワを興し、代表取締役に就任。5月にはラフォーレにてポップアップを出展。 6月にはムック本発売を予定。

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三上洋一郎(17歳)

みかみ・よういちろう/起業家。1998年、兵庫県生まれ。小学3年生からプログラミングをはじめ、高校1年生、15歳の時に株式会社GNEXを創業し、代表取締役を務める。中高生・大学生向けのクラウドファンディングサービス「BridgeCamp」や、学生から情報発信を行うメディア「BridgeVision」を手がける。現在は高校を中退し、若手起業家として事業に専念している。

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