QREATORS

お嬢様の裏に歴史あり!?〝ニュースなオンナ〟たかまつななのルーツを探る

2016.01.06

Takamatunana

お嬢様芸人として、お笑い界で活躍するたかまつなな。その経歴を見ると「なぜ芸人に?」という声が上がるほど。そんなたかまつななが、切り拓こうと挑戦するお笑いジャーナリストというジャンル。彼女はなぜ「お笑い」に進んだのか?また、「お笑いジャーナリストとは何なのか?」をインタビューで深く彫り下げる。

Dsc00441
お嬢様、“たかまつなな”は生まれるべくして生まれた。庶民とのコミュニケーションの為にあえて公立校に進むという選択


――プロフィールを教えてください

たかまつ:1993年7月5日に横浜で生まれ、その後、大阪の八尾市に引っ越し、8歳まで過ごしました。そして9歳からは戻った横浜でずっと育ちました。小学校の頃はお父様、お母様の教育方針のもと、コミュニケーション能力を伸ばすため、あえて公立の小学校に行っていました。そんな小学校時代の夢はサッカー選手。横浜F・マリノスのアカデミーチームでプレーし、当時の監督から期待をされる選手でした。

――そんなに本格的にサッカーをしていたのですか?

たかまつ:はい。ちょうど1993年生まれを対象にしたサッカーのエリートを育てる「JFAアカデミー」が、福島県にあるJヴィレッジに開校するということで、私もそこに入りたいと思っていたほどです。しかし、サッカー選手になりたいという夢を両親に告げたところ、非常に怒られ、それをきっかけにサッカーを辞めさせられました。その後は、週6日塾に通わされる勉強の日々でしたね。その反動で学校では結構荒れていました。

――荒れていたというと

たかまつ:法律に触れることはもちろんしていませんよ(笑)。当時の校長先生が校庭で菊を育てていて、手入れをしている先生に向かって、じょうろで水を当てるという事をしていましたね。そんな行動を知ったお母様は、公立の中学校に進んだらきっと法に触れるようなことをするのではと思ったようで、いい学校に入れることを考えたそうです。

Dsc00447
神童は私達と違う。“神童”小学生の中学受験の考え方。

――フェリスに入ったのはご家族の御意向ですか?

たかまつ:いいえ。最初はフェリスに入りたいとは一切思わなかったのですが、小学校6年生の12月くらいから、突然、フェリスに入りたいと思うようになりましたね。それからは、1日16時間、勉強をし始めました。

――どのような勉強法をしていたのですか?いわゆる詰め込みというやり方ですか?

たかまつ:いいえ。私の勉強法は人より要領がよいと思うのですが、とにかく過去問題と自分の現状を分析しましたね。不得意分野は点数を底上げする。得意分野は頭を鈍らせないようにするなど、とにかく効率化を図って勉強しましたね。過去問題をやっていくうちに、自分に必要なものは何かということ、フェリス女学院で求められているものが何なのかがわかってくるので、そのような点も徹底的に分析をしましたね。

Dsc00449
「時間がないから出来ない」は違う。限られた時間で“どう”するかが問題だ。


――すごい・・・その時から分析するということに目覚めたのですか?

たかまつ:そうですね。受験の時だったかもしれないですね。サッカーの時はがむしゃらにドリブルし、ゴールを目指していただけなので(笑)。分析を始めたのは、時間がない中、どうしても合格したいという目的があったので、その目的を達成するために最短のルートを模索するために、始めたのかもしれないですね。

――何か独自の勉強法やノート術などは当時からあったのですか?

たかまつ:いいえ。勉強量と成績は比例していないと思いますよ。きれいなノートを書いている人が、成績がいいとは思いませんし。ただ、私の場合、薄いテキストを何回も繰り返して覚えるまでやりましたね。違うテキストをたくさんやる人がいますが、私はお勧めしませんね。

Dsc00461
劣等感から来る、強烈なエネルギー

――そのストイックさの源は何だと分析しますか?

たかまつ:そうですね。おそらく内向的な性格から来ているのではないでしょうか。たぶんお友達も多くて、人間関係も困っていない人は普通に楽しいなという感じなのでしょうけど、私の場合、幼稚園の頃から一人もお友達ができなかったりしましたから・・・

――友達が一人もできなかった?でもサッカーはチーム競技ですよね?

たかまつ:そうですね。でも、サッカーの時は誰にパスすることもなく、ひたすら一人で切り込むタイプでしたね。誰も信用せず、信じられるのは己のみというようなプレイヤーでした。だから、少しでも話しかけられるとすごくうれしく感じましたね。

Dsc00466
念願のフェリス女学院入学。しかし、精神的に不安定に・・・。


――ストイックな努力で勝ち取ったフェリス女学院。学校生活は楽しかったですか?

たかまつ:いいえ。辞めたいとずっと思っていましたね。あまりにも真面目な子が多すぎて・・・。周りは各学校の成績トップの子ばかり。私はようやくフェリスに入れた人間だったので、精神的におかしくなってしまった時期もありました。

――どのようにおかしくなってしまったのですか?

たかまつ:学校内の雰囲気に流されて、勉強しなければいけないというモードに入ってしまったんですね。テストで90点を取ったとしても90点しか取れないという感じになり、成績はどんどん落ちていき自分を追い込んでいってしまいました。部活動ではハイキングクラブに所属していたのですが、山の頂上に登った際に、ここから飛び降りたら楽なのになとか思うくらい、勉強ができないことへの劣等感はありましたね。

――中学でそこまで追い詰めていたんですね。別の高校にいくという選択もありましたよね?

たかまつ:そうですね。でも、そんな勇気はありませんでした。当時の私は学歴史上主義のような流れにのみ込まれていましたね。この競争から離脱したらどうなるんだろう・・・という不安に常に駆られていましたね。これは進学校を経験している人はみんなあると思うのですが、そのプレッシャーに負けて不登校になる子や、退学をする子などもいましたね。

――慶応大学に進まれていますが、選んだ理由は何ですか?

たかまつ:私の家系は慶応一家でして、新年会などでは『ななちゃんはどの学部に入るのかね?』という会話が普通の家庭でした。せっかくここまで学費をかけて、大切に育ててくれた両親への最後の恩返しと思って、慶応大学の合格をずっと目指していましたね。私自身、慶応大学にそんなに興味はなかったのですが、調べる中で総合政策学部では、私のやりたいことができる学部でしたので目指すようになりました。

Dsc00483
政治、お笑い、宗教学・・・。今、知の融合が求められている。


――大学でやりたかった事とはなんですか?

たかまつ:私はずっと政治について”お笑い”を通して社会問題を発信したいと考えていましたので、広く学べる学部であること。あと、人にものを伝えるスキルを磨くため、教員免許を取るという事も目標にしましたね。また、マスコミについても勉強できる機関が慶応にはあったので、そこにも通いたかったのですが、それはできなかったので東大の大学院で現在勉強しています。

――そんな真面目な環境の中で、そもそもお笑いを目指したきっかけは?

たかまつ:中学2年生の時ですね。たまたま読んだ新書の中で太田光さんがユニークな政策を発表していました。そのとき、面白い政策を考える方だと興味を持ちましたね。太田さんについて調べたところ、芸人さんだという事がわかりました。芸人さんはユニークなことを考える素晴らしいご職業だと気づきまして。それから芸人を目指そうと思いました。

Dsc00491
終わりに



様々な顔を持つたかまつなな。エリートで順風満帆で進んできた天才型と思いきや、完全なる努力型だったことに驚いた。また、すべてに妥協を許さないストイックさと、恐ろしいほどの分析力は、自分の目指すゴールへの最短距離を進むために培った彼女の血と汗と涙が詰まった結果だった。彼女であれば、きっとお笑いジャーナリストとしての新たなジャンルを確立し、お笑い界の池上彰というポジションを必ず、自分のものとしてくれるに違いない。

Interview/Text: 松下純

たかまつなな

たかまつ・なな/ピン芸人/お笑いジャーナリスト
現在、慶應義塾大学総合政策学部/東京大学大学院情報学環教育部在学中。
フェリス女学院出身のお嬢様芸人としてテレビ・舞台で活動する傍ら、お笑いジャーナリストとしてお笑いを通して社会問題を発信しようと講演会・シンポジウム・ワークショップ・イベント企画など手がける。
お笑い界の池上彰目指し、現在フリーで活動中。中学・高校時代には、読売新聞子ども記者として原稿を70本執筆。第14代高校生平和大使として国際連合軍縮会議などに出席。R-1ぐらんぷり2013セミファイナリスト/日本テレビ「ワラチャン!」優勝/ABCお笑いグランプリ決勝進出/JICA「なんとかしなきゃ!プロジェクト」著名人メンバー

■たかまつななオフィシャルサイト
http://takamatsunana.com
■YouTubeたかまつななチャンネル
https://www.youtube.com/user/takamatsuch/
■たかまつななオフィシャルブログ 「お笑いジャーナリストへの道」
http://ameblo.jp/takamatsu-nana/

http://qreators.jp/qreator/takamatunana

プロフェッショナルのための
クリエーターのカタログサイト
アイデアが見つかる。
仕事が生まれる。

プロフェッショナルの
目線に合わせた独自のカテゴリ、
今話題の情報、時期に合わせた
旬のキーワードを軸に
あなたが求めるQREATORを
ご紹介します。