起業家親子の子育てストーリー【椎木親子の場合。後編1/2】

2015.5/27

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「企業家の先輩・後輩」という関係

(前編はこちらから)

──里佳さんにとって、隆太さんは「父であると同時に企業家の先輩」でもあります。「企業家としての椎木隆太氏」をどう思っていますか?

里佳 う~ん……父の会社は、みんな忙しそうな印象ですね。子どもの頃に何度か父の会社に連れて行ってもらう機会がありましたが、休日でも夜でも誰かしら働いていた。当時は、いわゆる「ブラック企業」なのかなって……(笑)

隆太 フォローさせてもらうけど、うちの会社は映像コンテンツ制作やビジネスプロデュースという業務上、クライアントと連携をとるなかで、休日や夜に働くことがある。だからといって「ブラック」ではないからね(笑)

里佳 うん。それは社員さんとのやり取りや会社の雰囲気を見ていても分かるよ。昔は「社長って偉そうなのかな」って思ってたけど、パパにはそんな“無駄な威厳”はなかった。家で私たちと接するように社員さんと接していたのは、すごく印象に残ってるな。だから「企業家としての椎木隆太」は「パパである椎木隆太」に対する印象と同じなんですよね。

隆太 それは意外だな。

里佳 そもそも家で仕事の話を一切しないでしょ? 愚痴も言わないし、大きな成果があっても話さない。小さい頃は「この人、本当に仕事してるのかな?」とすら思ってたし(笑)、企業家としてのパパが見えにくかったというのもあった。でも結局、職場での姿を見ても、自分が知っている家での姿と同じだったんだよね。

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──では、質問の仕方を変えましょう。ズバリ、企業家・椎木隆太を尊敬していますか?

隆太 気になる質問ですね(笑)

里佳 もちろん尊敬しています。もっとも身近な先輩ですし、いろいろと相談に乗ってもらうことも多いですからね。
いま考えれば、家庭に仕事を持ち込まないのはスゴイと思うし、上場企業の社長であることを鼻に掛けている感じもしない。しいて不満点を挙げるとしたら、就寝時間が早すぎることくらいかな? 仕事の相談をしたいのに、たまに早く帰宅したと思ったら21時前には寝てるので……って、なんかニヤけてない? ヤダ~、その顔!

隆太 いやいや、純粋に嬉しいんだよ。「こう思ってもらえたら嬉しいな」ということを思ってくれていたからね。僕は家族にも社員にも過干渉はしない。でも、その一方で身の回りで起きたトラブルは、家長・社長である自分の責任だと思っている。社員にしても「みんなで自然と楽しくやっていたら、いつの間にか上場していた」と感じてくれている部分はあると思う。里佳に対しても「スパルタでケツを叩くわけでもなく、自然体のまま過ごしたら、結果的に上手くいっている」という状況が理想だし、実際にそういう方向に進んでいると思う。つまり、経営者として、プロデューサーとして、父として、僕は“場づくりの天才”なんでしょうね(笑)

里佳 何言ってるの?(苦笑)

次ページ「僕が、娘の起業を応援した理由」につづく

Interview/Text: 松本晋平
Photo: 森弘克彦

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椎木里佳

しいき・りか/1997年、東京都千代田区出身。株式会社AMF代表取締役。中学3年のときにAMFを創業。マーケティングサポートや、女子中高生の「かわいい文化」を世界に発信する「JCJK調査隊」のほか、スマートフォン向けアプリの開発や各種イベント企画プロデュースなどの事業活動を展開している。

https://twitter.com/rikashiikiamf

椎木隆太

しいき・りゅうた/1966年、静岡県磐田市出身。91年にソニー株式会社に入社。2001年に同社を退職し、有限会社パサニア(現:株式会社DLE)を設立。数々の世界的な人気TVシリーズのプロデュースを手がけ、米国プロデューサー組合会員の肩書きも持つ。株式会社DLE代表取締役。DLE-ERA(台湾)取締役、DLEAmerica(米国)の代表取締役など、その活動は世界規模に及ぶ。

http://www.dle.jp/jp/

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