QREATORS

「政治って、全然リアルじゃない」10代の政治観とは【18歳の選挙権 前編2/2】

2015.5/27

Hakunetu title1200 senkyo
「投票を通じて政治に関わること」にこそ意味がある

──早ければ、来夏の参院選には「18歳選挙権」が導入されると言われています。すでに来年には20歳を迎えている人もいますが、いざ選挙権を得ることになれば、選挙に参加しますか?

Tehu じゃあ、選挙に行く人は挙手!

(全員手を挙げる)

Tehu おお、これは全員か。

ハヤカワ 「とりあえず行く」って感じかな。

三上 「行かない理由がないから行く」ですよね。ただ、自分が国政を決められるなら興味あるけど、自分の一票が社会を動かすという意識はないかなぁ。

ハヤカワ 「何となく」だよね。

三上 そうなんですよ。能動的に行く理由はないけど、行かない理由もない。だから「何となく行く」になるのなかと。その程度の意識です。

椎木 私はメンドクサイなぁ……と考えつつも「SNSにアップしたらウケるかな?」と思うから、友達と一緒に行く。制服姿で行って、その姿をアップしたらおもしろそう。

Tehu 制服選挙だ!

椎木 そう、制服選挙で制服投票(笑)。そんな姿をアップしたいがために行きますね。それ以外に行きたい理由は浮かばないなぁ。

Tefu 僕は国籍がある前提で話すけど、選挙権があれば、きっと元気に投票所に向かうと思う。

椎木 「元気に」行くんだ(笑)

Tehu そう、元気に行く! なぜなら、政治に対して堂々と物申したいから。どういうことかと言うと、さっき三上君は「一票が社会を動かすという意識はない」って言ったじゃん? たしかに、一個人が考える投票はそうした議論になりがちなんだけど、僕は「一票が社会を動かすか否か」よりも「自分が政治に関与したかどうか」が大事だと思う。もしも変な議員がいたら、声を上げて文句を言っていいのはその投票に参加したヤツだけ。選挙に参加しなかったヤツは文句を言うべきではないと思う。だから、政治に参加する意味でも投票という行為自体に意味があるんだよ。

ハヤカワ そっか。興味がなかったとしても、とりあえずの一票でも、票を投じた候補者・政党がどうなったのかは気になるもんね。当選後、ニュースで政治家や政党の名前が出てくれば意識すると思うし、それだけでも充分に意味があるのかもしれない。

──しかし、今年4月に行われた「第18回統一地方選挙」は、各地で戦後最低の投票率が相次ぎました。とくに顕著だったのは20代の若者層で、投票率わずか2割程度の地域も……。なぜ、若者の投票率が低いのでしょうか。

ハヤカワ 大学で意外と多かったのは、地方から上京してきたけど住民票を移してなかった人。帰省しないと投票できないけど、投票のためだけに帰るのはちょっと……という感じ。あと、引越直後でどちらに投票したらいいのか分からない人も多かったかな。

Tehu 情報が伝わってないんだろうね。アナウンスにしても「投票に行きましょう」は頻繁に耳にするけど、どうやって投票するのか知らない若者は多いのかもしれない。

ハヤカワ 投票する側も意志を持たないと行きづらいのかな?

Tehu いっそのこと、国勢調査ばりに実施できたらいいのにな。各家庭を回って「選挙します! 記入してください! ハイ、回収します!」みたいに。あとは、お金をかけられるのならば権利ではなく義務化しちゃうとか?

椎木 でも結局、それじゃ興味は持てない気がするなぁ。

Tehu そこなんだよ。興味のない人は根本的に興味がない。そこは変えようがないと思う。誰が政治家になろうが政権が変わろうが、自分たちの生活が激変しない限り関心は持てないし、そんな政治家が出てくる可能性は低いからね。

三上 これまで日本の政権は、ほぼ自民党が占めてきたじゃないですか。基本的に、今後もそれが続くと考えると、別に行かなくても変わらないと考えてしまう気がする。

Tehu 投票率が上がっても、たぶん各党の議席数は変わらないよね。むしろ自民党が伸びる気さえする。興味のない人に投票させたら、民主党政権時代のようなヘマをやらかさない限り、大多数は「ベタ」に流れるんじゃないかな。

三上 そうですよね……。

150509 qat373

若者の投票率が低いのは問題だ。
だけど、若者にだって言い分はあるし、いけないとも思っている……。

10代の若者たちのリアルな政治トーク、
中編をお楽しみに!

Interview/Text: 松本晋平
Photo: 森弘克彦

椎木里佳(17歳)

しいき・りか/1997年、東京都千代田区生まれ。株式会社AMF代表取締役。中学3年のときにAMFを創業。マーケティングサポートや、女子中高生の「かわいい文化」を世界に発信する「JCJK調査隊」のほか、スマートフォン向けアプリの開発や各種イベント企画プロデュースなどの事業活動を展開している。

https://twitter.com/rikashiikiamf

Tehu(19歳)

てふ/デジタルクリエイター、演出家。 1995年、兵庫県生まれ。企業や著名人とのコラボレーションで「裏方」として多くのWebサイト・映像・広告・ライブのプロデュースを手がける傍ら、個人でもTehu名義で多くの作品を制作。デザイナー・プログラマー・ライター・ラジオパーソナリティ・学生など、多くの顔を持つ。2015年株式会社 講談社『現代ビジネス』CTOに就任。

http://qreators.jp/qreator/tehu

ハヤカワ五味(19歳)

はやかわごみ/ファッションデザイナー 。1995年、東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科2年在学中。高校時代から創作活動を始め、大学生になって立ち上げた胸の小さな女 性のためのランジェリーブランド「feast by GOMI HAYAKAWA」は「品乳ブラ」として一躍有名に。2015年に株式会社ウツワを興し、代表取締役に就任。5月にラフォーレにてポップアップ出展、 6月にはムック本発売を予定。

http://qreators.jp/qreator/hayakawagomi

三上洋一郎(17歳)

みかみ・よういちろう/起業家。1998年、兵庫県生まれ。小学3年生からプログラミングをはじめ、高校1年生、15歳の時に株式会社GNEXを創業し、代表取締役を務める。中高生・大学生向けのクラウドファンディングサービス「BridgeCamp」や、学生から情報発信を行うメディア「BridgeVision」を手がける。現在は高校を中退し、若手起業家として事業に専念している。

https://globalnet-ex.com

プロフェッショナルのための
クリエーターのカタログサイト
アイデアが見つかる。
仕事が生まれる。

プロフェッショナルの
目線に合わせた独自のカテゴリ、
今話題の情報、時期に合わせた
旬のキーワードを軸に
あなたが求めるQREATORを
ご紹介します。