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やっぱり、みんな一回仕事やめたほうがいい!【さとうの勉強会。中編1/2】

2015.5/18

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さとうの勉強会。働くってどういうこと?【中編1/2】

「働くってどういうこと?」
前編に引き続き、まったく別の個性と肩書きを持った3人が、真剣かつ不真面目(?)に語ります。

一岡 人数だけたくさんいて、時代と離れていってしまう。最適化させるために会社があるのに、そこが合わなくなってくるんです。そうなったら会社なんて、スッパリやめるべきですよ。会社作るのに、資格なんかいらないし、気づいた人がやればいいだけのこと。誰だって作れるものなんです。だから、作るも壊すも、別にそんなに大げさに騒ぐことじゃないんですよ。

佐藤 確かにそうですね。会社なんて、最近のシステムですもんね。

一岡 最近ですよ。影響を大きくしたい。インパクトを与えたい。そこでのみ会社が必要になってくるだけでね。大きくしたい人は、そうすればいいし。そうじゃない人は、また新しいことをやればいいし。ただ、新しいことをやる人を阻害する、ってのがいちばんよくないと思いますね。「前のフレームワーク的にはNGだから」とか言ってね。でもそんなの先人が作っただけで、そんな枠組みもともとなかったじゃん! って(笑)。人って、枠から外れることへの恐怖感があるんですよね。

淳 恐怖感というより、枠からはみ出すヤツに対する嫉妬なんじゃないかな? って思って。「みんな枠の中でやって利益を分配してるんだから、それ壊すなよ」とか、もっと言えば「俺は枠の中で我慢してんのに、お前だけ楽しそうなことするなよ!」ってことだと思いますね、根本は。俺、ビジュアル系バンド、やってるんですよ。

一岡 『jealkb(ジュアルケービー)』ですよね。

淳 でも俺も一応、芸人の会社という枠にいますから、「ビジュアル系バンドやりたい」って言い出したら、先輩方から相当怒られましたもん。「なんで、そんなことやるんだ!」って。「え!? なんで自分の人生なのに、やりたいことやっちゃいけないの!?」っていうことなんですけどね。「『楽しいから』以外に理由なんてないっすよ!」って(笑)

佐藤 自由とされる芸人の世界でも、そういった垣根はありますもんね。どうしたら、それはなくなるんでしょう?

一岡 ……やっぱり、みんな仕事やめたほうがいいですよ、いったん! みんな仕事をやめた状態になると、まっさらの個人になりますよね? そうなったときの「承認」は、何になるのか? それはつまり「いかにセックスができるか」になるんですよ。「ヤラせてくれた」は、「認めてくれた」とイコールですから。「誰がヤレるのか?」。そこだけで戦っていったほうがいいと思うんです。

淳 アハハハハ! でも、そうか! そこまでシンプルなほうに、いったん持って行ったほうがいいと。

一岡 そうなったら、みんなやる気に満ちあふれますから(笑)。そのベクトルが「セックス」じゃなく、「お金」でも別にいいんですよ。でも、いま若い人はモチベイティブに働かないなぁというモヤッとした思いがみんなにあります。だったら、その尺度からお金を外してあげたほうがいいと思いますね。

淳 なるほどね。最後まで聞いたら、全然暴論じゃなかった(笑)

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「会社なんかいらない!」いや、「人なんていらない」!?

一岡 「日本、このままいったら終わりだよね」っていう意見があります。それに対する対策として、人を増やすか、ひとり当たりの消費を上げるか、機会を増やすか。この3つが考えられます。でも、まず日本はもう人は増えないし。そして、みんなお金使わない感じになってるから、消費を上げるのも無理。となると、機会を増やすしかない。ひとりが使う機会なんて限られてるから、レバレッジの利く機会が必要となってくる。だから、そっちの方向にフォーカスすべきなんですよ。そうなると、単純ワークをやってる時間なんてない。日本って、ロボットに強いイメージあるじゃないですか。まずは国が超絶そこに投資して、「人なんかいらない!」ってレベルまでやってほしいですね。

淳 「人なんかいらない」って!(笑) で、そこまできたら「じゃあ、アンタはどう生きるの?」っていう哲学が、絶対に必要になってきますもんね。

一岡 そうなんですよ! 「俺、ロボットと同じことやってもモテねぇしな」ってなるんですよ。そしたら「ロボットにできないことをやろう」って、なりますから。

淳 ロボットに一度追い込まれたほうがいいんだよね、人間は。俺、この前見たのが、地場産業でホウキをずっと作ってるおじいちゃんがいるのね。1本3万円くらいするんだけど、3年先まで予約で埋まってるっていうすごい人気商品で。これはロボットにはできないから。

一岡 それはすごい価値がある商品ですね。3万もするホウキを作ってる30~40代いたら、絶対モテますよ(笑)。そのホウキ職人のおじいさんは、我々の希望ですね。

淳 「俺の仕事は、ロボットでもできる仕事じゃないのか?」って問いかけを、一度自分にしたほうがいい。

一岡 そう言われても、これ読んでるほとんどの人は実感湧かないでしょうね。現実的には「隣のデスクのあいつより、仕事できるかどうか」ですから。そこにペッパーくんみたいなのが急に来て、「こいつめっちゃ仕事できるじゃん!」 ってなれば、「やべぇ、俺の居場所を探さなきゃ!」ってなるはずなんですよ、絶対に。そこの自覚が芽生えたら、ネットにネガティブな書き込みしてる時間なんて、ありません。みんな、「自分のオリジナリティを作っていこう」って方向に脳みそがいくはずだし、そうなったらこの国は、めっちゃおもしろくなりますよ!

淳 総クリエイティブ国家か。

一岡 戦闘能力のすげぇ高い国家ですよ。

淳 でも、外国からそう見られてるイメージがあるだけに、もったいないよね。クールジャパンとかで売ってるけど、あんなまやかしじゃなくて、外国人から「マジであいつらヤベェ」ってくらいのクールジャパンにしていかないと。

佐藤 さっきモチベイティブって言葉が出ましたが、僕が吉本にいた最後のほうは欲のある芸人さんが少なかった気がするんですよね。昔で言うところの「いい車に乗っていい女を抱きたい」的な。

淳 若手とメシ食ってるときに聞くんだけど、そういうのは聞かなくなったね。

佐藤 やっぱメシ食えちゃいますもんね。ちょっとバイトしたら、そこそこの額が入って来ちゃうし。

一岡 「企業が賃金アップ」とかそんなのはダメで、そこはドライになったほうがいいんですよ。

淳 むしろ、下げるべき企業のほうがたくさんある気がしますね。

一岡 ホントそう思います。それで「給料下げられた、仕事なくなった」って人に、「おもしろい道あるぜ」って示せるセーフティネットになってあげるというか。芸人がそうとは言いませんが、僕は人の道を外れたタイプの起業家なので(笑)、そういった外れちゃったタイプがセーフティネットになってあげることが重要なんですよ。あと、家入さんとかも(笑)

淳 「ここまで道を踏み外しても大丈夫ですよ~」って(笑)

一岡 メディアは、僕ら起業家をそうやって取り上げて欲しいですね。「かっこいい」って扱いするから、ダメなんですよ。「起業家=かっこいい」「芸人さん=かっこいい」って。成功モデルがあると、欲望に忠実じゃない人も入って来ちゃうんですよね。何もない荒野を、欲望のみで突っ走っていくのがオリジナリティだと思うんですよ。

佐藤 最後のその言葉、いいですね。でも本当、そう。

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Interview/Text: 村橋ゴロー
Photo: 森弘克彦

田村 淳

たむら・あつし/ロンドンブーツ1号2号。1973年、山口県出身。「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)をはじめ、さまざまなバラエティ番組に出演。4月14日からは新番組「淳・ぱるるの◯◯バイト!」(フジテレビ系)がスタートしたばかり。バラエティのみならず、ラジオ「田村淳のNews CLUB」(文化放送)では社会派番組へも積極的に取り組む。Webサイト「淳の休日」でもさまざまな企画を展開中。

https://twitter.com/atsushilonboo

一岡亮大

いちおか・りょうた/株式会社MUGENUP 代表取締役。1986年、北海道出身。大学在籍時にシステム受託の会社を設立、システム開発に従事する。2010年、三井住友銀行入行、法人営業に従事。フリーランスエンジニアへ転身後、11年6月に株式会社MUGEN UPを設立、代表取締役に就任。「Job Creation 2014」で1位を受賞。「プロダクトがデータから作られる時代の、デザインデータメイカー」をテーマに法人向け2D・3D制作プラットフォーム「MUGENUP station」(https://station.mugenup.com/)を展開している。

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