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ファッションホリック(=中毒)ってステキ♡お買い物が100倍楽しくなるスタイルブックが発売

2015.9/17

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ファッションが好きな人はたくさんいるけれど、「中毒」になるほど好き、というのはただごとではない。

そんな「好きが高じて」のお買い物の楽しみやコーディネートへの情熱など、「なにもそこまで!?」とワクワクしながら楽しめる、服好き必見のスタイルブック『平松昭子のファッションホリック道』が9月18日(金)に刊行された。

著者である平松昭子さんは、女性誌を中心に活躍するイラストレーターでありながら、ブログやインスタグラムで自身のファッション観を発信し続けるファッションブロガー。

おしゃれをする喜びに真正面から向き合い、「中毒でいいじゃない!」とお買い物を楽しみ尽くす彼女だから知る、ファッションホリックな生き方について聞いてみた。

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「ファッションホリック」は「お買い物中毒」とは別もの!

——そもそも「ファッションホリック」って、どんな状態のことなんですか?

平松 今回の本を作るにあたり、ファッションホリックの症状について3つの定義にまとめてみたんです。

● 精神的ダメージを受けたり、気力も出ないときに、買い物をすると元気になれる。
● 収容場所に入りきらないほど買い物してしまう。
● お金がないときに新しい洋服を我慢できずに、禁断症状で24時間うなされる。

よく、ストレスが溜まって買い物したけれど、袋も開けずに部屋に置いてある…みたいな「買い物中毒」と間違われるんですけど、全然違うんです。
純粋にお洋服やファッションが好きで、買うと元気になるのがファッションホリック。
いろいろ買い過ぎちゃうけど、ちゃんと服を愛して、コーディネートや着まわしも楽しんでる。
ただ、その愛がときどき過剰すぎて、普通じゃないって言われることがあるだけです(笑)。

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——本書にも「毛皮のコートを買ったら、ヘルニアが治った」というエピソードが掲載されていましたが……。

平松 はい(笑)。座りっぱなしの仕事で疲れが溜まったのか、腰の痛みがひどくて病院に行ったら「ヘルニアですね。一週間以内に痛みが引かなければ手術です」と言われて。
手術なんてイヤ!と悶々としていたら、偶然立ち寄ったお店でステキなコートを見つけたんです。
襟や袖にファーをあしらったレザーのコートで、ちょっとボヘミアンな雰囲気。はおってみたら「これは私のための服だ!」とビビッと来て。
それを買ったら嬉しくて脳内麻薬が分泌されたのか、痛みがものすごく楽になりました(笑)
「どんなスタイリングに合わせるとかわいいだろう…」と毎日夢中で考えていたので、ヘルニアに意識が向かなくなったせいもあるかもしれませんね。
結局、そのまま痛みが引いて手術はしなくてすみました。毛皮といってもハイブランドの毛皮コートみたいに高額じゃないですし、手術代だと思えばいいかな、って。

高い車を買う人は自信満々に公言するのに、高いバッグを買うのはなんだか後ろめたい浪費みたいで人に言えない。それってなんか悲しい気がするんです。
ファッションにお金を使うのは無駄遣いじゃありません!いっぱい着まわして使いたおして、さらにすごく幸せをくれているのを知ってほしいな、と思います。

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有名スタイリストに鼻で笑われたこともありました

——筋金入りのファッションホリックである平松さん。本業はイラストレーターですよね?

平松 ファッションが好き、というのは子ども時代から変わってなくて、もともとはファッションイラストレーターになりたかったんです。
この仕事を始めたばかりの頃も、ファッション誌に作品を持ち込んだりしていたのですが、ファッション業界はなかなか敷居が高くて。某有名誌の編集長にイラストを見せたときは「お嬢さんのお遊びごとだな」と一刀両断。
これはダメだ、と他のジャンルのイラストでキャリアをスタートし、ファッションは趣味として楽しんでいました。

それでも、いつかファッションを仕事にできれば…という夢が捨てきれず、自分のコーディネートを紹介するファッションブロガーとしての活動をスタートしたんです。
それも最初は「私、ファッションブロガーなんです」と言ったら、某有名スタイリストさんに鼻で笑われたりして(笑)。
悔しかったけど、服が好きという思いで続けてきた結果『ケイト・スペード』の公式ブロガーに選ばれて、それからまわりの評価も変わってきましたね。

——ファッションブロガーに憧れる人は多いはず。認められるためのポイントとは?

平松 ブログやインスタグラムで自分のコーディネートを公開している人はたくさんいますけど、首から下の写真だけ、というのはよくないと思います。
ファッションで大切なのは全身のバランス。人それぞれ体型や雰囲気の違いによって必ず「ちょうどいいバランス」というポイントがあるはずなんです。
たとえば私は背が高いので、この秋冬のトレンドである「丈が長めのトップスに太いパンツを合わせる」というずるずるスタイルを着ると、ただの大きい人みたいになっちゃう(笑)。
だったらトップスはコンパクトにしたほうが、すっきりした印象に仕上がります。
そのバランスの違いは、やっぱり顔まで入れた写真じゃないと分からないんじゃないかと。

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日本人は「間違わない」選択肢としてハイブランドに走る

——他人の目を気にしていては、自分のファッションを貫けないわけですね。

平松 世の中の服好き全員が、そこまで鼻息荒く自分のコーディネートを人に見せる必要もないんですけどね(笑)。
でもブログを始めて、着こなしの写真を客観的に見ることで、誰にとってもちょうどいいバランスがあるんだな、と分かり心が軽くなりました。
というのも「年齢を重ねるにつれ、高い服を着ないといけなくなるのかしら」という不安があったんです。衰えた肌にペラペラな服を着るとみすぼらしいだろう、って(笑)。
でもアートの世界を見ていると、ゴミで作ったカッコいいアート、とかもあるわけです。
逆に、どんなに高くていいものを着ても、センスが身についていないとトンチンカンになる。
ハイブランドだろうとファストファッションだろうと、センスとバランスを磨いて着れば「ステキ」と言われるポイントがあるはずなんですよね。

——大人になるにつれ、ブランドや高級品にすがる、というのはたしかにありがちかもしれません。

平松 アメリカ版VOGUEの編集長、アナ・ウィンターは65歳ですけど、ああいう自分のスタイルを貫くカッコいい大人の女性って日本人には少ない気がして。
日本女性はどうしても「誰かのための服」を選びがちというか、過剰に目立たずTPOに合わせた服を着るようになる。だから「間違わない」選択肢として高級品やブランドに飛びついてしまうんだと思うんです。

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平松 それに、上手に周囲に埋もれる「はみ出しちゃいけないプレッシャー」も大きいですよね。
私のまわりだと子育て中のママも多いから、自分のことより子どものことを頑張るのがいいママで、おしゃれは二の次。
でも子育て中にメイクやファッションを楽しんでいない人が、10年ぶりにおしゃれしようとしても、やっぱり腕が鈍っているんです。たまにおしゃれして出かけようとしても、なんか変なカンジになっちゃう。そこで「まあいいか」だと、ずっとそこから抜け出せない。
運動と一緒で、練習すればブランクは必ず取り戻せるので、おしゃれを諦めずに頑張ってほしいですね。

——ファッションと運動は同じ、というのは面白いですね。

平松 ファッションを楽しみながら生きるって、本当にアスリートみたいなものです(笑)。
日々の鍛錬が身体を作るというか、わたしは毎日寝る前に翌日のコーディネートを考えて、イラストに起したりしています。
アスリートには年齢制限があるけれど、ファッションに年齢制限はありません
むしろ自分が人生で何を感じてきたか、何を着ようと選んできたかが雰囲気に表れる楽しみもある。
着こなし、という見た目に成果が現れますから、ファッションってやりがいがあるものだと思います。

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定番ってひとつじゃない。この本が目線を広げるためのヒントになったら

——今回のスタイルブックは、どんな点で読者のファッションに役立ちそうでしょうか。

平松 スタイルブックはいろいろ読みますが、私は人気スタイリスト、レイチェル・ゾーのブックが好きで、2冊買ってよく読んでいます。
でも、そのまま着こなしの参考にするというよりも、スタイルの中から洋服選びの価値観とか、仕事に対する意識が見えてくるのが面白くて。

たとえば今回の本では、私の定番アイテムとしてライダースジャケットを紹介しています。
普通、定番のジャケットと言えばテーラードだと思うんですけど、私の場合は何回挑戦してもさりげなく着こなせなくて。自然に着こなそうと工夫すればするほど「頑張るぞ!」みたいになっちゃう(笑)。
むしろライダースのほうが、手持ちのコーディネートに合わせやすく、力の抜けたこなれた雰囲気が出せます。
でも、私が紹介する着こなしが、そのまま読者に似合うのかといえばそうではないし、ファッションって「これを着ておけばいい」という楽なものではありません
けれど、「なるほど、これが定番でもいいんだ」「定番ってひとつじゃないんだ」と自分らしいファッションを考えるうえで、目線を広げるための発想のヒントになってくれたらすごく嬉しいですね。

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この秋冬の注目は「日本人デザイナーのニット」

——ファッションホリックの平松さんが推薦する、この秋冬のオススメアイテムを教えてください

平松 今季はとても魅力的なニットが各ブランドからいっぱい出ています。特に面白いと感じているのが日本人デザイナーのニット
編み地の面白さや繊細なシルエットなど、職人の技がたっぷり詰まっているのに、海外ブランドと比較すると半分くらいのお値段で買えるのも魅力。

私が購入したお気に入りのうち、1枚はよく行く下北沢のセレクトショップで見つけた『mame』のロングベスト。
フリンジ付きのデザインも春夏から続くトレンドのひとつだし、民族っぽい柄ですが、すっきりしたきれいなシルエットで品よく着られます。

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平松 もう1枚は『AKIRA NAKA』のニット。日本人の肌によく似合う落ち着いた色彩に惹かれました。
綿ニットで、編み地に透け感があるので、暑さが残る時期から着られるのも嬉しいですね。

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平松 たくさん服を見つづけていると「何のブランド」とか「セールで値段がいくら」とかに惑わされず、本当に自分のライフスタイルにあった服を選べるようになります
そうやって選んだ自分らしいファッションをしていると、あたりまえの毎日も本当に楽しくなるし、ステキなお洋服を買うため一生懸命働く力も湧いてくる。

ファッションホリックって、すごく楽しいんですよ!

コーディネート(上)
ニットロングベスト/mame レザースカート/Whim Gazette ハンドバッグ(USED)/CHANEL パンプス/Sergio Rossi(以上全て本人私物)

コーディネート(下)
ニットトップス/AKIRA NAKA ジーンズ/upper hights サングラス/DIANE von FURSTENBERG パンプス/10 CROSBY DEREK LAM(以上全て本人私物)

『平松昭子のファッションホリック道』(KKベストセラーズ)

Interview/Text: 木内アキ
Photo: 神藤 剛

平松昭子

ひらまつ・あきこ/イラストレーター。ファッションブロガー。
1970年、愛知県生まれ。広告プロダクション勤務を経て、フリーのイラストレーターに転身。
雑誌や書籍、ウェブサイトを中心にファニーでエレガントなイラストを描くほか、コミックエッセイの執筆も手がける。またファッションやインテリアのセンスにも定評があり、過去には『kate spade new york』の、現在は『SHOPBOP』の公式ブロガーとしても活躍。着物を愛好し、水墨画も嗜むほか、上方舞・吉村流の名取として日本舞踊の指導も行う。アートユニット『Masshiva』として絵画や映像などの作品も発表中。

http://kimonosnack.blogspot.jp/

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